写真で見るサグラダ・ファミリア「受難のファサード」の彫刻の意味

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さて、スペイン・バルセロナの3日目です。

そして、明日が帰国なので、1日フリーなのは今日が最後です。

モンペリエでこじらせた風邪もだいぶ良くなってきたので、今日は行けるとろこまで行くつもりです!

とりあえず、まずはバルセロナで一番のメインイベントであるサグラダ・ファミリアの内部見学ですね。

サグラダ・ファミリア見学にどのくらい時間がかかるのか分かりませんが、他にもガウディ建築を見れるだけ見たいと思います!

サグラダ・ファミリアの開館・閉館時間と入場料

メトロに乗ってサグラダ・ファミリアへ

今日は早起きして、朝8:30に滞在している「Hotel Barcelo Sants(ホテル バルセロ サンツ)」の真下にあるSANTS(サンツ)駅からメトロ(地下鉄)に乗ってサグラダ・ファミリアに向かいます。

Sagrada Familia(サグラダ・ファミリア)駅まではブルーライン(5号線)に乗って5個目です。約10分で着きます。

サグラダ・ファミリアの入口ではすでに並んでいる人が・・・

サグラダ・ファミリア前に着いたのが8時50分。

入口ではすでに並んでいる人がいました。

僕も列に並んで、10分ほどで中に入れました。

ただ、今はオフシーズンなのでそれほど待たずに入れましたが、オンシーズンの場合はチケットを事前に購入しておいた方がいいかもしれませんね。

ちなみに、サグラダ・ファミリアは9時開館です。

閉館は4月〜9月が20時、10月〜3月が18時です。

入場料は12.5ユーロでした。

入口で入場料を支払って中に入りました。早くもドキドキです(笑)。一人でプチ興奮しています^^;

模型

入口を入ると、サグラダ・ファミリアの模型がありました。まずは、この模型で外観の全体像をつかみます。

受難のファサード

受難のファサード

まず、目の前にそびえるのが「受難のファサード」です。

「ファサード」とは「建築物の正面」という意味。

「ファサード」はフランス語で「façade」と書きますが、英語の「face」と同根(共通の起源を持つ単語)です。

サグラダ・ファミリアには「誕生のファサード」「受難のファサード」「栄光のファサード」と3つのファサードがあります。

建物の正面が3つあるんですね。

3つのファサードの特徴は以下の通りです。

  • 誕生のファサード:イエス=キリストの誕生から初めての説教を行うまでを表現。1894年に着工。ガウディ生前に完成した唯一のファサード。日が昇る東側に位置する。
  • 受難のファサード:イエス=キリストが十字架にかけられて受けた苦難を表現。1954年に着工。日が沈む西側に位置する。
  • 栄光のファサード:未完成。太陽が輝く南側に位置する。

「受難のファサード」の鑑賞の順番

「受難のファサード」の彫刻は、「聖なる晩餐」から「イエスの埋葬」までイエスがたどったゴルゴダの丘までの道を表すS字型に配置されているので、矢印の順に鑑賞します。

彫刻を製作したのはカタルーニャ人彫刻家のジョゼップ・マリア・スビラックスです。

受難のファサードの下段

「受難のファサード」の下段では「使徒たちとの最後の晩餐からローマ兵に捕らえられるまでのイエスの最後の夜の主な出来事」が描かれています。

弟子たちに囲まれたイエス

工事中でオレンジの足場がかかっていたので見づらいですが、下段左では弟子たちに囲まれたイエスが描かれています。

イエスはその場を立ち去ろうとするイスカリオテのユダに、できるだけ早く自分を裏切るように頼んでいます。

イエスに接吻(キス)しようとするイスカリオテのユダ

左がイエスで、右がイエスに接吻(キス)しようとするイスカリオテのユダ。

ユダはイエスに接吻することで、兵士たちに誰が我々の師であるかを教えています。

ユダの後ろにはヘビの彫刻が彫られていますが、ヘビは伝統的に悪と結びつけられ、ここでは弟子のユダに師イエスを引き渡すようにそそのかす悪魔の象徴として描かれています。

イエスの後ろに描かれた数字は16の数字からなる暗号で、310通りの足し算の結果が常に33というイエスの年齢になります。

「受難のファサード」の下段右

下段右はイエスの将来を決定する2つの出来事「大司祭の家の訪問」と「ローマ総督ピラトスによる裁判」が描かれています。

ペテロ

これはイエスの使徒たちのリーダー・ペテロです。

大司祭の家に連れて行かれた師イエスを知っていることを3度も否定したペテロは、自らの行いを恥じる表情をしています。すごくリアルな表情ですね。

ペテロの体を包む布は「否定の暗喩」とされています。

この写真を撮った角度では見えませんが、このペテロの後ろには3人の女性が立っています。

この3人の女性は「3回の否定の象徴」であり、そのうちの1人はペテロを指差し、イエスの弟子であることを示しています。

そして、この3人の女性の隣には鶏の彫刻が彫られています。

この鶏は「あなたは、今日、今夜、鶏が二度鳴く前に、三度わたしのことを知らないと言うだろう。」というイエスによるペテロへの予言を示しています。

茨の冠をかぶせられたイエスとローマ総督ピラトス

鞭打ちの刑の後、イエスは茨の冠をかぶせられ、人々の目にさらされます。

ローマ総督ピラトスは、これから自らが下すべき決定の重さに耐えかねるように手をあごについて困惑した表情で座っています。

受難のファサードの中段

さて、次は「受難のファサード」の中段を見ていきましょう。

中段ではヴェロニカの聖顔を中央を掲げ、イエスがゴルゴダの丘で十字架にかけられるまでの道を示しています。

イエスのために泣く3人の女性とイエスを助けるシモン

見づらいですが、中段右の彫刻です。

倒れたイエスのために3人の女性(聖母マリア・クレオファスのマリア・マグダラのマリア)が泣いています。

その右側では、キレネ(現代のアフリカ北部)出身のシモンが兵士たちに命じられ、地面に倒れたイエスを助けて、十字架を担ぎ上げています。

イエスが2度目に倒れた場面

中段真ん中の彫刻群ではイエスが2度目に倒れた場面を表し、「受難のファサード」で一番多い17人の人物から構成されています。

中央のエルサレムの敬虔な女性ヴェロニカは、十字架を背負いゴルゴタの丘へと歩くキリストを憐れみ、額の汗を拭くよう自身の身につけていたヴェールを差し出しました。

イエスはそのヴェールで額の汗を拭いてヴェロニカに返すと、ヴェールにはイエスの顔が浮かび上がるという奇跡が・・・。

イエスの顔を強調するために、ヴェロニカの顔は消されています。

ローマ兵ロンギヌス

十字架にかけられたイエスの死を確認するために、イエスのわき腹を槍で刺したローマ兵ロンギヌスの彫刻。

受難のファサードの上段

「受難のファサード」の上段ではイエスの死が表現されています。

ローマ兵がイエスの衣服を賭けてサイコロ遊び

イエスが十字架にかけられて死に瀕している時に、ローマ兵がイエスの衣服を賭けてサイコロ遊びをしています。

十字架上で死んでいるイエス

すでに十字架上で死んでいるイエス。

左にはマグダラのマリアがひざまずき、聖母マリアがヨハネに慰められています。

この写真では見えませんが、クレオファスのマリアも奥にいます。

イエスの右下に頭蓋骨があるのが見えるでしょうか?

この頭蓋骨は「死」を象徴しています。

そして、右上には時計のような丸い彫刻がありますが、これは「月」で「夜」を表しています。

イエスの埋葬の場面

イエスの埋葬の場面です。

壁面の割れ目は聖書の言葉通りにイエスの死の瞬間に地が揺れたことを示しています。

鐘楼

「受難のファサード」の鐘楼

ファサードの上部には「鐘楼(しょうろう)」があります。

鐘(かね)が吊るされているんですね。

「受難のファサード」の鐘楼はイエス=キリストの12使徒に捧げられたもので、高さは118メートルもあります。

ちなみに、「受難のファサード」「栄光のファサード」「誕生のファサード」ともに、おのおの4つの鐘楼があり、合計で12本の鐘楼が立っています。

受難のファサードの扉

受難のファサードの扉

受難のファサードから教会内部に入る扉です。扉は3つあります。

この扉では、文字・素材・象眼を駆使して受難のファサード全体のメッセージを伝えています。

受難のファサードの扉

中央の扉ではイエスの生涯最後の2日間について記されています。

特に重要な言葉は際立って見えるように磨かれて、金色になっています。

では、サグラダ・ファミリア教会の内部に入ってみましょう!

緊張です・・・^^;

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