イエス・キリスト誕生を祝うサグラダ・ファミリア「誕生のファサード」

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さて、次は「誕生のファサード」です。

誕生のファサード

「誕生のファサード」はイエス・キリストの誕生の喜びを表したもので、別名「生命のファサード」「喜びのファサード」とも呼ばれています。

イエスの誕生を祝うように、日が昇る東側に位置します。

「誕生のファサード」は1894年2月に基礎工事を開始し、1905年に終了したのでガウディ(1852〜1926年)生前に完成した唯一のファサードとなります。

ちなみに、4本の鐘楼は1929年4月、門のピナクル(生命の木)は1932年に完成しました。

2005年に世界遺産に登録

「誕生のファサード」は2005年に世界遺産として登録されました。

旅行ガイドブックには「サグラダ・ファミリア」全体が世界遺産に登録されているような感じで説明されていますが、実際にはこの「誕生のファサード」と「地下聖堂」が2005年に世界遺産に登録されています。

全体じゃなくて部分的に登録されているんですね。

世界遺産に登録されたガウディ作品についてさらに詳しく知りたい人は「世界遺産に登録されたガウディ作品群(Works of Antoni Gaudi)一覧」をチェック!

3つの門

「誕生のファサード」は3つの門で構成されています。

真ん中が「愛徳の門」、右側が「信仰の門」、左側が「希望の門」

真ん中の一番高い門は「愛徳の門」と呼ばれ、イエスを表しています。イエスの誕生の場面に立ち会ったすべての人物が表現されています。

右側の門は「信仰の門」と呼ばれ、信仰の最高の表現である聖母マリアにささげられた門です。イエスの少年時代の主な出来事が表現されています。

左側の門は「希望の門」で聖ヨセフが体現する希望を表しています。

見る人にとって身近なモチーフを使って装飾

多くの装飾

「誕生のファサード」には、「受難のファサード」と違い、多くの装飾が施されています。

「受難のファサード」はイエスの最後の苦難や悲嘆を表現しているので装飾は一切取り除かれていますが、「誕生のファサード」はイエスの誕生をお祝いしているので、様々な装飾がされています。

そして、この装飾にはイエスという救世主の到来を祝って、あらゆる生き物や植物、そして日用の道具類といった見る人にとって身近なモチーフが使われています。

例えば、柱の土台のカメは「時とともに変わらぬもの」を象徴しています。

ファサードの両脇にあるカメレオンは「変化」を表し、「変わらない」カメとコントラストを成しています。

他にも、「忠誠」を表す犬、「無垢と従順」を象徴する子羊、鳥の群れ、花、「ナイル川の動物」を示すアヒルやガチョウやカモなどが彫刻されています。

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